取引所でビットコインなどの価格を見ていると、価格を表すローソク足以外に、下の方に棒がたくさんありますよね。
初心者はローソク足しか見ない人が多いですが、実はこの棒があらわしている「出来高」は非常に重要です。
出来高とは
仮想通貨の現物取引を行う上で、1日や1時間といった一定期間内に実際に取引された「取引量」の事を「出来高(できだか)」と呼びます。
出来高の棒の色は、「ローソク足」が陽線か陰線かによって変わります。例えばZaifの場合、そのローソク足が陽線(「買い」が強い)の場合は青、陰線(「売り」が強い)の場合は赤になります。
上図のように、ビットコインなどのチャートには、現在の価格を表す「ローソク足」と、取引量を表す「出来高」が記載されています。
また、出来高を表す棒の長さがそれぞれ違います。
- 棒が長い時:出来高が大きく、買い(or売り)の力が強い
- 棒が短い時:出来高が小さく、買い(or売り)の力が弱い
この棒が長い箇所の価格は重要で、大きな出来高があらわれた時の価格は、全世界のトレーダーが意識します。
例えば、以下はBitMEXで実際に私がトレードをする時に参考になる価格のラインを引いたものですが、出来高の大きい箇所の価格を参考にしています。
出来高に注目してチャートを見ることで、買い時・売り時が格段にわかりやすくなります。
取引所によっては、初期設定で「出来高」がチャート画面に表記されていない場合がありますが、そういう時はチャート画面上部の「インディケーター」のところから検索して入力しましょう。
出来高から価格変動の初動を捉える
「価格よりも出来高が先行しやすい」という性質があります。
出来高が急増したら、直後の価格は高騰または暴落しやすいです。
また、出来高が減少してきている場合、勢いの失速を意味し、トレンドの転換が近い可能性があります。
2018年11月中旬から続いたビットコインの大暴落が、12月の中旬に反転しトレンド転換しましたが、この時も事前に出来高の減少は観測できていました。
BTC_USD、2018年11月〜12月、日足
注意点として、上昇(or下降)トレンドの終わりにも、出来高が大きくなることがよくあります。
なぜなら、焦って乗り遅れた投資家が慌ててイナゴ投資をしたり、利益の出た投資家の利確が入ることで出来高が大きくなるためです。
過去のチャートを見て、値動きと出来高の関係がどのようになっているか、確認してみましょう!
ローソク足については以下の記事を参照