ローソク足のような、上がったり下がったりの細かい動きの他に、相場には「トレンド」という大きな流れがあります。
ローソク足についてはこちらを参照
上図では、明らかな上方向へのトレンドが発生しています。
チャートは、一つの方向に動き出すと、しばらくその方向に動きが続くことが多いです。このようなトレンドを読むことは、チャート分析の基本になります。
主に以下の3つのトレンドがあります。
- 上昇トレンド
- 下降トレンド
- 横ばい
横ばいとは、値動きが上下するもののどちらの方向にもトレンドが発生せず、価格が停滞しているような状態です。
それぞれのトレンドの中でも、ずっと上がり続けるということはなく、上がったり下がったりして「山」と「谷」を形成しながら、トレンドを形成していきます。
上昇トレンドや下降トレンドが発生している相場を「トレンド相場」といい、
横ばいになっている相場を「レンジ相場」とも呼びます。
トレンドライン
トレンドラインには、以下の2つがあります。
- サポートライン
- レジスタンスライン
上昇トレンドの時、主な「谷」と「谷」を結んだ線が、「サポートライン(下値支持線)」となります。
上図のように、買い支えが発生するような線ですね。
「ここまで下がったら買おう」と世界中のトレーダー達がサポートラインと価格の線が交わる箇所を意識しています。
反対に、下降トレンドの時、主な「山」と「山」を結んだ線が、「レジスタンスライン(上値抵抗線)」となります。
上図のように、「売り」が発生しやすい箇所になります。
「ここまで下がったら売ろう」と世界中のトレーダー達がレジスタンスラインと価格の線が交わる箇所を意識しています。
なお、上昇トレンドでもレジスタンスラインが引けるケースもありますし、逆に下降トレンドでもサポートラインが引けるケースもありますので、基本的にはトレンドに関係なく、以下のように覚えておくと良いです。
- サポートラインは「買い」の基準
- レジスタンスラインは「売り」の基準
横ばいの場合は、主な「谷」と「谷」を結んだサポートラインと、主な「山」と「山」を結んだレジスタンスラインに挟まれるような形になります。
実際の例
以下は、2017年後半から2018年前半の半年間のビットコインのチャートです。
年末に向けて大きく高騰していき、1月中旬から2月にかけて暴落しました。
この中にもサポートラインやレジスタンスラインは無数に存在しています。
その中の一例を以下に記載します。
上図を見ると、上昇トレンドの最中にサポートラインが、そして下降トレンドの最中にレジスタンスラインが発生していることがわかります。
サポートラインとレジスタンスラインを意識することで、「ここまで下がったら買おう」「ここまで上がったら売ろう」という初心者でも使える目安ができます。
このようなラインは年間などの大きな期間でも見られます。
以下はZaifのビットコインの1年間のチャート(週足)ですが、65万円前後で何度も買いの起点となっています。(2017年11月、2018年2月、4月、6月、8月)
このように、長い足で見た時に、何度も起点となっているサポートラインは非常に強いので、買い時の参考にしてみてください。
トレンドの転換についてはこちらを参照