芝麻信用のスコアについて、現地在住の日本人に聞いた!

中国では、評価経済社会が進んでいます。

世界的に見ても特に先進的である「芝麻信用(セサミクレジット / ジーマクレジット)」について、現地の方へのインタビューをまとめました。

芝麻信用とは

芝麻信用とは、アントフィナンシャルグループが開発した個人信用評価システムです。

電子決済プラットフォームである「Alipay」の利用状況や、個人情報の登録具合によって、利用者がどれほど信用できるか数値化したものになります。

以下は実際のAlipayの画面ですが、芝麻信用は、Alipayのアプリの中にあります。(赤枠で囲った箇所)

芝麻信用のスコア

最低点は350点、最高点は950点です。

普通に順当に生活をしていると600程度にはなるようです。

現地在住の方4名に実際の画面を見せてもらったら、613, 620, 626, 646でした。そして、見たことある中で最高は680くらいだと言ってました。

不動産や高級車などの資産を持っていたりすると、700を超えることもあるかもしれないということですが、700や800などの数値まではなかなか届かないようです。

芝麻信用のポイントが高い場合には以下のような恩恵を受けられます。

  • 海外のビザが取得しやすくなる
  • 空港での専用レーンが通れ、出入国の時間短縮ができる
  • 何かを借りる時の担保として払うデポジットが不要になる
  • 結婚相手として高評価される←

Q & A

Q.芝麻信用は、マイナンバーのように国民全員が強制で加入するものなのでしょうか?

強制ではありません。しかし、アリペイの決済が中国国内で普及していることもあり、芝麻信用を登録していないと日常で不便なシーンも多くあり、基本的には皆登録します

Q.中国は上海などの都市部と、内陸の田舎で経済格差が大きいですが、田舎の人々も芝麻信用を使うのですか?

中国では田舎の貧困層でもスマートフォンを持っています。中国では1~2万円程度でスマホを購入できます。そのため、田舎の人々も、アリペイや芝麻信用を使っています

ちなみに、田舎の人の方が、娯楽やエンタメが周りに少ないため、スマホの依存度は高く、電子決済なども進んでいるとのことです。

Q.不動産や車などの資産を持っていると嘘をつくこともできるのでは?

所有している証明書をアップロードする必要があるため、嘘をつくのは難しいです。

Q.スコアを上げる裏技のようなものはありませんか?

全てアリペイ決済にすれば、高得点を得られると言われています。例えば、食事や買い物は全てアリペイを使う、税金や保険料もアリペイから引き落とし、給料が入ったらすぐにアリペイに入金する、などです。

Q.観光客が芝麻信用を簡単に使うことはできますか?

アリペイを利用するためには、中国の銀行口座が必要であり、現在中国の銀行口座は外国人が手軽に作れるものではありません。そのため、観光客がアリペイを利用することがそもそも難しく、芝麻信用を簡単に使うことはできません。知り合った現地在住者にお願いして見せてもらいましょう。

デメリット

芝麻信用のデメリットとしてよく話されるのは、失敗を許容されない社会になり得るという点です。

クレジットの支払いに失敗したり、犯罪経歴だったり、一度スコアが大きく下がるとなかなか逆転は難しいと言われ、やり直しがききません。

逆に、この芝麻信用のスコアを下げたくないからお金もちゃんと返すし、犯罪もしないというように、良い方にも影響しています。

あとは、プライバシーが丸裸になるとも言われたりしますが、実際はスコアに反映されることで、それ以上のプライバシーを記入する必要がなくなったりするため、プライバシーを守ることに繋がっているとも言えます。アリババは全部持ってますが…

まとめ

深センのような都市もそうですが、中国は日本よりも最先端のIT社会が浸透しているように見えます。

2018年11月27日、LINEから、ユーザの信用を数値化する「信用スコア」事業に参入するとの発表がありました!第一弾は個人向けローンサービスとのことですが、日本人のほとんどが普段使っているLINEがやるとなると、日本も中国のように、個人の信用がスコア化される社会になるかもしれません!

引用:IT media NEWS

中国はQRコード決済でも日本より進んでいますが、日本にもやっとQRコード決済普及の兆しが見えてきました!

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