「取引所にアカウント開設をしたものの、まず、どの通貨を買えばいいの?」
「ハイリスクではなく、ローリスクな仮想通貨投資をやりたい!」
などと思っている人のために、リスクが低く、手堅く仮想通貨資産を増やしていけるような購入先を提案します!
※内容については主観も入っており、必ずしもベストとは限らないため、投資については自己責任でお願いします。
金融用語ではポートフォリオと呼びます。
ポートフォリオ
個人や企業が所有する金融資産の組み合わせのこと。仮想通貨のポートフォリオと言えば、どのコインをいくら持っているかの一覧のことを意味することが多い。
1 おすすめの購入先
提案するポートフォリオは以下のようになります。(※2018年1月時点)
大部分(50〜100%)を以下の4種類のコインで構成
- Bitcoin (BTC)
- Ethereum (ETH)
- Bitcoin Cash (BCH)
- NEM (XEM)
残りの資金で、日本の取引所で買える上記以外のコインと、Binanceで買えるコインを主に購入対象にする
日本の取引所で買えるコインは約10種類あり、Binanceで買えるコインは100種類以上あります。
それでは、理由を説明していきます。
2 BTC, ETH, BCH, XEM をおすすめする理由
BTC, BCH, ETH, XEMの4銘柄を中心に保有することで、ローリスクで手堅く仮想通貨資産を増やしていける可能性が高いです。
Bitcoin (BTC)
- 仮想通貨の代名詞
- 仮想通貨の基軸通貨
- 保有していると、分裂時に新コインの無料付与も期待できる
仮想通貨といえばビットコイン。最初にできた仮想通貨がビットコインであることや、現在でも全仮想通貨の時価総額の内、3〜4割はビットコインが占めているという程、依然として、規模の面で圧倒的No.1の地位にあります。
仮想通貨を始めたばかりの人が、まず最初にどの通貨を買うでしょうか?
おそらく、ほとんどの人がビットコインを購入すると思います。そのように、仮想通貨の代名詞的存在であり、かつ参入者が増え続ける限り、ビットコインは購入され続けます。
また、ビットコインは仮想通貨の基軸通貨であるため、海外の取引所で扱われている通貨を購入する時には日本円ではなく、ビットコインで購入することが多いです。「他の通貨を買うためにまずビットコインを買う必要がある」という点もビットコインの強みになります。欲しいコインを見つけた時に、「まずはビットコインを買わなきゃ…」となることも多いため、多めに保有しておくと安心です。
また、2017年8月以来、ビットコインは何度も分裂し、次々と新コインが誕生しています。今後もその流れは続きそうです。その時に、ビットコインを保有している分だけ、新コインを無料付与してもらえることがあります。新コインにも値段がつくため、売れば利益になります。ビットコインをたくさん預けておくと、たくさん新しいコインをもらえるため、ビットコインを多めに保有しておくことはメリットがあります。
Ethereum (ETH)
- アルトコインをETHで買えるケースが増えている
- ほとんどのICOはEthereumをベースにしている
- ブロックチェーンを用いたアプリケーションプラットフォームの現王者
実はETHを使って購入できる海外の仮想通貨取引所は増えています。世界一の取引量を誇るBinanceでも、ほぼ全てのコインをETHで購入できます。
ビットコインの価格が上昇したことで、ビットコインの手数料は非常に高騰していますが、ETHはまだまだ安いです。そのため、今後、海外取引所でコインを購入する場合、ETHを使うケースが増えていくと予想されます。
世界中から瞬時に資金調達ができる「ICO」が話題となっていますが、ICOするコインのほとんどはEthereumをベースに開発されています。また購入のためにも、ETHが必要なケースが多いです。
このように、海外取引所やICOへの投資時に、ETHは頻繁に必要となるため、多めに保有しておくと安心です。
ブロックチェーンを用いたアプリケーションプラットフォームはいくつかありますが、その中で頂点のシェアを誇るのがEthereumです。今後、Ethereumをベースとしてつくられるアプリケーションはますます増えていくと予想され、それに応じて価格も高騰していく可能性が高いです。
Bitcoin Cash (BCH)
- ビットコインとほぼ同じ機能を持っているが、ビットコインより実用性が高い
- ビットコインから資金が流れてくる可能性がある
- BTCとBCHの両方を保有することでリスクを回避しやすい
ビットコインは実用性としては最悪のものになってしまっています。しかし、全く同じことができるビットコインキャッシュは違います。手数料も安いし、送金も早いです。今後、ビットコインではなく、ビットコインキャッシュが決済等で使われるシーンが増えていくでしょう。
近い将来、実用性に乏しいビットコインではなく、実用性も兼ね備えたビットコインキャッシュが基軸通貨となる可能性も十分あり得ます。
ビットコインを大量に保有しているロジャー氏や、世界最大のビットコインのマイニング会社トップのジハン・ウー氏を始め、ビットコイン関係の多くの有力者がビットコインキャッシュを支持しています。今後、彼らがビットコインを売って、そのお金でビットコインキャッシュを買うというのも十分考えられます。
また、ビットコインの資金がビットコインキャッシュに移ったり、ビットコインキャッシュの資金がビットコインに移るということも頻繁にあるため、BTCとBCHの両方を保有しておくと総額としては下がりにくい状況となり、リスクを回避しやすいです。
実用性と共に値上がりも期待でき、BTCが下がった時のリスクヘッジ先にもなるというのがBCHをおすすめする理由です。
NEM (XEM)
- 開発者が参入しやすいアプリケーションプラットフォーム
- 非常に高性能で、大型アップデートも控えている
- 日本との関わりが深く、コミュニティも大盛況
XEMは2017年の一年間で非常に高騰したコインの一つです。
2017/1/1には、1XEM=0.433円でしたが、2017/12/31には、1XEM=110.31円と一年間で約250倍になりました。記事を書いている2018/1/4現在では1XEM=240円とさらに高騰しています。
もちろん、暴騰の後には暴落もあるので、気をつける必要はありますが、これだけ高騰しているのはNEMのポテンシャルが評価されている証であるとも言えます。
NEMはNEM上にアプリケーションを構築できる、アプリケーションプラットフォームですが、Ethereumなどと違うところは、開発者の参入ハードルが非常に低い点です。開発者にとって、ソフトウェアの機能を共有するAPIというものが非常に重要で、これがどれだけ一般公開されているかで、参入ハードルが変わってきます。NEMはコアな機能がほとんどAPI公開されていて、開発者にとって非常に嬉しい仕様になっています。開発者の参入が増えれば、キラーアプリも生まれやすくなり、さらに盛り上がっていきます。
また、XEMは非常に高性能で、高速で手数料も安く、決済等の用途でも期待できます。実際に渋谷にあるnem barや、複数の飲食店でもXEM決済が導入され始めています。送金に特化した目的でつくられたXRPと同等またはそれ以上の性能を誇ります。
そして、NEMはCatapaltという大型アップデートを控えており、それがリリースされると、価格も高騰する可能性が高いです。
また、仮想通貨の将来性を測るのに、コミュニティが盛り上がっているかどうかという点がしばしば注目されますが、NEMのコミュニティは非常に盛り上がっています。
盛り上がっている理由はいくつかありますが、NEMのロゴはフリー素材であるという点も大きいです。NEMのロゴは自由に使えるため、デザイナーやイラストレーターがNEMのロゴを載せた遊び心豊富な製品を次々と作っています(キーホルダー・ネックレス・どら焼きetc)。
そして、NEMは、国内取引所Zaifを運営しているテックビューロ社との関わりも強く、日本国内のファンが多いということも、国内のコミュニティが盛り上がっている理由になります。
先日福岡で行われたNEM公式ミートアップの様子はこちら
XEMほど安定感のある通貨は、あまりないと思います。
NEMについての詳しい説明はこちら
以上、これら4種類のコインで大部分を占めた上で、
3 日本の取引所で買えるコインをおすすめする理由
BTC, ETH, BCH, XEM で大部分を構成したら、次は、日本の取引所で購入することができる、他の通貨をターゲットにしていきましょう。
日本の取引所で購入できるコインを推奨する理由は以下になります。
- 日本の取引所は時価総額上位のコインばかりを扱っている
- 国別の仮想通貨取引量は日本が世界一
- 日本の取引所への新規アカウント開設者が殺到している
実は、日本の取引所に上場されている通貨はたったの十種類ほどしかありません。それらは全て、時価総額ランキングの上位を占めている、安定感の高いコインばかりなのです。
また、現在日本は諸外国を抑え、取引量が世界一です。仮想通貨って今は日本から特にたくさん買われています。
BTC, ETH, BCH, XEM以外の日本の取引所で買えるコイン(7種類)
- Ripple (XRP)
- Litecoin (LTC)
- Ethereum Classic (ETC)
- Lisk (LSK)
- Factom (FCT)
- MonaCoin (MONA)
- COMSA (CMS)
MONA, CMSはZaifで、残りはCoincheckで購入できます。
上記のどれを買ってもしばらくは手堅く伸びていく可能性が高いので、各自の好みに応じて選んでもらえればと思います。
※追記 2018年6月にCoinchckが取り扱いを中止したため、以下の銘柄については国内の取引所では買えなくなってしまいました
- Augur(REP)
- DASH (DASH)
- Monero (XMR)
- Zcash (ZEC)
また、最近、国内取引所は新規のアカウント開設者が殺到していて、非常に多くの日本人マネーが流入してきています。CoincheckがCMで芸人の出川さんを採用して、特に登録者を伸ばしている模様。
※追記 2018年1月末にCoincheckではハッキングが起こってしまいました
以上の観点で、当面の間は、日本の取引所で購入できるコインは、リスクが低く、手堅い投資先になっていると思います。仮想通貨市場全体に資金が流れ続ける以上は、日本の取引所に上場しているコインの価格が上がっていく可能性が高いです。
国内のおすすめの取引所についてはこちら
4 Binanceで買えるコインをおすすめする理由
現在、日本の取引所で扱っているコインの次に狙い目となってくるのは、Binanceに上場されているコインです。
Binanceは現在取引量が世界一の取引所で、世界中から登録者がすごい勢いで増えています。つまり、それだけ新たな資金がBinanceに流れ込んでいます。資金が流れてくれば、Binanceに上場しているコインが買われる可能性は高くなり、価格は上がりやすくなります。事実、一日に複数のコインの価格が50%以上上がるようなケースも多いです。このような取引所は珍しいです。
日本の取引所にしても、Binanceにしても、新たな資金が流入してきているところを抑えれば、価格の高騰を捉えやすい、ということになります。
Binanceについての詳細はこちら
5 まとめ
「資金の大部分で BTC, ETH, BCH, XEM を購入した上で、日本の取引所で扱っているその他のコインや、Binanceに上場しているコインを購入する」というのがおすすめの投資スタイルになります。
もちろん、慣れてきたら、その他の海外取引所のコインを購入したり、ICOにも参加してみると良いと思います。ただし、ICOは原価割れすることも多くハイリスクな場合が多いため、仮想通貨資産の大部分を上記のようなコインにしておくことでリスクを下げることができます。
この投資法だと、これから元手が100倍になる可能性は低いかもしれませんが、手堅く、長い目で見て2〜10倍は目指せるのではないかと思います。もちろん、ケースバイケースなので絶対的なことは言えません。
皆さんの仮想通貨資産が順調に増えていくことを願ってます!